相続税がかからないのに相続でもめる理由

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ウチには相続税がかかるほどの財産はないから相続対策は無関係!

いや、そんなことはありません。

争いになりがちなケースは

相続財産のほとんどが不動産で、現預金や株などの金融資産が少ない場合、遺産相続でもめる可能性があります。

例えば遺産が自宅の土地建物と少しの農地、少しの預金である場合。

農地はほとんどの場合評価額も低いうえに、換金性も低く、分割が難しい財産です。

親(被相続人)と同居していた長男が自宅を取得するなら、あとは預金と農地を残りの相続人で分けることになります。

しかし預金がほとんど無ければ遺産を均等に分けることは難しくなります。

代償分割や換価分割という方法

遺産の中に十分な現金がなければ、自宅を取得した長男が代わりに手持ちの現金を出し、残りの相続人に分ける方法があります。これを代償分割といいます。

長男に手持ちのお金がなければ、長男の持っている財産を売却し、その代金を分けることもできます。この場合長男に譲渡所得が発生し、譲渡税という負担が発生します。

長男にめぼしい財産がなければ代償分割は行き詰まりです。

自宅を売ってお金に換え、そのお金を分けるなら換価分割ということになりますが、自宅を売ってしまうのは現実的とは言えません。

代償資金としての生命保険

長男を受取人とした生命保険に加入しておけば代償資金の準備ができます。生命保険を毛嫌いせず、上手く利用すれば争いを避けることができるのです。

生命保険は相続税の非課税枠があり、さらに遺産分割の対象にはなりません。長男が受け取った保険金は遺産に含まれませんから代償資金として提供できるわけです。

まとめ

相続税の課税の有無は遺産争いに関係ありません。分けにくい遺産ばかりだと公平に分割できず、争いに発展する可能性があります。生前に対策をしておくことが必要です。たとえば生命保険はその一助となります。

 

◆◆あとがき◆◆

とある地銀でネットバンクの申し込みをしたのですが、

いろいろ杓子定規で・・・

もはやインフラの一部なのだから柔軟にお願いしたいものです。