NHK大河ドラマを2倍楽しむための司馬遼太郎

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司馬遼太郎の小説を解説書に読むと大河ドラマをより深く味わえます。

真田丸・大坂の陣突入!

大河ドラマの「真田丸」がいよいよ大坂の陣に突入します。(注:この時代の大坂は大阪ではなくつちへんです)

歴史物のTVドラマを観るとき、予備知識があると確実に楽しみが拡がります。
大坂の陣では後藤又兵衛や大野治長といった人物が重要な位置づけにありますが、これらの人物がどういった役割を果たし、どのような立ち位置だったかを知っておくだけでいろいろな楽しみがあります。

例えば、自分の抱いていたイメージと役者のイメージ。今回、後藤又兵衛は哀川翔さんが演じます。自分のイメージとはちょっと違いますが、個性のある方でもあり、脚本家の三谷幸喜さんがどのように描くのかとても楽しみです。

そして歴史物である以上、結果がわかっています。その結末に向かって登場人物がどういう言動で、どんな心理状態で進んでいくのだろうか、ということにとても興味が湧くのです。

司馬遼太郎「城塞」

司馬遼太郎著「城塞」は大坂の陣を描いた小説です。文庫本で三巻です。

10月2日の放送では九度山に幽閉されている真田信繁の元に大坂からの使者が来る時点で終わりました。「城塞」だとちょうど中巻の最初からです。

司馬遼太郎の小説は、読んだことがある方ならおわかりかと思いますが、文体が物語風にはなっていません。どちらかと言えば司馬さんの解説を読んでいるような文体です。

事細かに調べ上げた史料に司馬さんなりの創造力を掛け合わせた結果、まるで本当にそうだったかのように、いわばドキュメンタリー風に描かれています。

語弊があるかも知れませんが、大河ドラマの”参考書”または”教科書ガイド”のように読むことで歴史の楽しさを味わい尽くすことができます。

観てから読むか読んでから観るか

歴史マニアの方なら読んでから観る事をおすすめします。マニアの方は予備知識が豊富でしょうから、司馬さんの細かな描写やマイナーな登場人物にも飽くことなく読めると思います。

反対に、そんなに歴史好きでもない方は観てから読むのが良いです。まずTVで概要を把握し、肉付けのような形で本を読むと楽しめると思います。また三谷さんの描く冗談のようなエピソードが、司馬さんの本にも載っているのを発見すると「三谷さん、ふざけていたわけではないのか・・・」と感心したりもします。そんな意外さも楽しめます。

私は20年以上前の学生の時にこの城塞を読みました。当時は予備知識も乏しく、登場する武将も初めて聞く名前ばかりで読み進めるのが困難だった覚えがあります。それだけに読み終えるとマニア度は確実にアップします(^^;)

 

大坂の陣注目人物

やはり大坂方の牢人衆は注目です。
後藤又兵衛(元黒田家家臣、真田信繁と双璧の武将)
長宗我部盛親(長宗我部元親の子、寺子屋の先生として京都に幽閉)
毛利勝永(長州の毛利とは別の毛利、もとは森だったそうです)
明石全登(たけのり、キリシタン、元宇喜多家家臣)
大坂びいきの司馬さんは、これらの人物についても好意的に描かれているような気がします。

大坂方の中心人物・大野治長(大蔵卿局の子、この二人が・・・)

「源二郎と同じ日に死ぬの」淀殿の以前のセリフの伏線回収も見どころですね。

年内で放送が終わってしまうのが寂しい。真田ロス間違いなしです。