絵を描くために鍛えるべきは手よりも目

20170710113056496のコピー

Illustration;ケント紙に鉛筆、B4 2002年頃

今日は絵の話です。

まずはよく観る

今よりもうちょっと絵を上手く描きたい、と思うなら手を動かすことと同じぐらい「観察眼」を意識したい。

自分のことはさておき、周りの絵の上手な友人たちを見ると如実にそのことを感じる。
「どうやったら そんなに描けんの?」
高校時代、超絶絵が上手かった同級生が答えて曰く
「見たまま描きゃええんや」

「それができんから聞いてるんやけど・・・」
とは質問者の弁。 

「見たまま描く」。長嶋茂雄級のあいまいで適当な答えに聞こえるかも知れないが、究極的にはこういう答えになるのだろう。

おそらく、たいていの人は見ているようで見ていない(自分も含め)。見たものを脳内で勝手に自分流に解釈してしまっているので、描き上がったものを見て
「思てたんと違う!」
となってしまうのではないか。

であればまずはよく観ること、「観察眼」を鍛えることから始めたい。 

写実こそ最初の鍛錬

写実的に描くことを目指せばおのずと観察眼が鍛えられると思う。

一時期、修業時代に教わったことや、自分で学んだことを挙げてみると

・ ネガとポジを意識・・・描きたいものの形だけではなく、周りの形もよくみる。例えば手のひらを描こうとするなら、手のひらの周りの空間がどういう形なのかを描き出す。

・距離を測る・・・同じく手のひらを描くなら、親指と人差し指の距離と、薬指と小指の距離、手のひら全体の距離など、相対的に見てみること。

・思い込みを捨てる・・・手の形はこう、という勝手な思い込みを捨て、見たものを忠実に描く。想像で描かない。

・キワの仕事をする・・・モノとモノとの境界線を丁寧に描き出す。

・暗い部分を思いっきり暗くする・・・影と光が形を際立たせる。鉛筆画の場合はこれをやらないと全体的にグレーがかってメリハリのない絵に。

・明るさを比べる・・・隣り合った部分だけでなく、遠く離れた部分を比べて明るさを観察する。そうすればちぐはぐな絵にならない。

・立体を意識する・・・立体感を感じさせるようにすると、上手そうに見せることができる。

・これぐらいでよいだろう、と思わない・・・飽くなき追求をする。かけた手間と労力は観る側に伝わる。

好きな画家、イラストレーター

個人的に刺激を受けた、写実〜デフォルメの画家・イラストレーター。
やはり「観察眼」すご!と感嘆する。
↓各々の名前をクリックすると画像のリンクに飛びます。ぜひ見て下さい。

野田弘志さん

びっくりの写実画。鉛筆画は穴が開くほど見て研究させてもらいました。

タマラ・ド・レンピッカ

アールデコ時代の女流画家。立体感のとらえ方が好き。

ノーマン・ロックウェル

アメリカンイラストレーションの草分け的存在。最初は写真かと思いました。

 セバスチャン・クルーガー

俳優やミュージシャンをモチーフに、極度にデフォルメして描いている。めちゃめちゃ上手いです。
最近、この人のまねっこがとても多いと感じる。 

Tito Merello

 Instagramでフォローしているイタリア人?の建築家の方。
私と同じくiPad ProとApple Pencilで描かれています。
自己紹介にはアマチュアイラストレーターと書いておられるが、正直プロでしょ!?アートです。

まとめ

絵を描くなら手と同様目を鍛えよう
写実的に描いてみよう
写実的なイラストレーターの絵を見て、その観察眼に驚嘆しよう