大御所税理士のひとこと〜”この業界、一人では無理ですよ”に対する所感

F7247580-7F8C-4A67-8EA5-FF9F023E20F6

私は税理士を生業としています。従業員は雇わず(雇えず?)一人ですべての業務をこなしています。ひとり税理士です。

一年ほど前の話ですが、とある方面から、私に当てた標題の言葉を間接的に聞きました。大御所といわれる先生のお言葉です。”税理士事務所というものは、一人で運営するのは無理だよ”、ということなのでしょう。

 

産業革命から進展なし?

顧客を増やし、人を雇って規模を拡大し、自分はマネジメントに専念する、というのが従来の典型的な税理士の成功モデルでした。めざせ顧客数拡大、目指せ売上1億円です。

顧客が多ければ多いほど、従業員が多ければ多いほど、成功している事務所と見る向きがあります。

考えてみたらこれって資本主義の典型ですね。常に膨張し、拡大し続ける宿命を背負っているわけです。

業界の実情を見てみると、いまだ工場制手工業(マニファクチュア)から工場制機械工業の段階です。産業革命で止まっているかのようです。IT革命って税理士業界に関係あったの?って感じです。

そのモデルの中では資本家=ボス税理士が労働者=無資格の職員(あるいは近年では有資格者も)を雇用し、マルクス的に言えば”労働力を搾取”して成り立ってます(例外はもちろんあるでしょうが)。

いまだに旧来の資本主義システム=”資本家と労働者”の図式のままです。

 

時代は変わる

いま新しいことは明日には古くなる・・・とボブ・ディランは1960年代に歌っています。

 

膨張資本主義がいつまでも続くとは思えません。
今までのやり方がこれからも続けられるとも思えません。
時代は変わるからです。

ましていまだに工場制機械工業チックなこの業界の将来を危惧します。

 

これからの税理士

自分より若い世代、および自分と同世代のなかでも先鋭的な税理士の皆さんは、次々に新しい価値観で仕事をされています。

ほんとうにこの業界で生きていくためには一人では不可能なのか?少数派かもしれませんが、実践されている税理士さんもおられます。

 

 

この先、”右肩上がりの昭和”を知らない世代の時代が来れば、さらに変化は加速するでしょう。

あるいは予想もつかないような異業種に駆逐されるかもしれないし、人工知能に取って代わられるかもしれません。

明らかに税理士の顧客が減り続ける時代に、規模拡大賞賛の方向性は正解なのか?

齢45にして、そろそろ上の世代ではなく、下の世代を意識していく必要があると感じています。

この先ずっと一人で続けるのか否かはわかりませんが、時代の変化とともに自分自身も変化し続けることだけは確かです。