人間は矛盾に満ちた生き物である。それがわかれば自分も相手も許せる

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P62 わたしはまだ、人間がどれだけ矛盾に満ちた生き物なのかわかっていなかったのだ。

誠実な人間にも偽善的な面は多くあり、

上品な人間にも卑しい面は多くあり、

また罪深い人間にも多くの良心がある。

人は失敗を犯す

最近ある失敗を犯して徹底的に叩かれた芸能人がいました。その方の書かれた本のAmazonレビューを見ると散々です。本来書評を書くべき場所なのですが、炎上してしまうんですね。

その芸能人の方は清廉潔白なイメージで売っていましたから余計そうなったのかもしれませんが。

 

しかしモームの言うように、人間は矛盾をはらんだ生き物であり、表むきの顔はその人の氷山の一角にしか過ぎないのでしょう。清廉潔白な人にも人間としての根源的な欲望があり、それを抑えきれない場面がある。

同じ人間ならそれは理解できることです。

自分だっていつそういう心理状態になるかわからない。感情のコントロールができない場面が訪れるかもしれません。

そういうことが絶対にないと言い切れるでしょうか。

 

人間だもの

P99 当時はまだ、人間はもっと単純な生き物だと思っていたのだ〜

まだ、人間というものがどれだけ多くの矛盾を抱えているのか知らなかったのだ。

今ではちゃんとわかっている。

狭量と気高さ、

悪意と慈悲、

憎悪と愛、

それらはみな、ひとりの人間の心の中に共存している。

人間なんてそんなものだ。

と一歩退いて見れば、理解はできないまでも

「そういうこともあるだろう」

と思えるはず。

失敗した他人を叩くより、その心理に思いを馳せる方がはるかに面白い。

そして失敗すれば、

「ああ、あの人も人間だったんだな。安心、安心」

とも思えます。

 

自身の矛盾も自覚する

そして、自分自身の中にもこういった矛盾が存在するのだ、と自覚すれば、

いつも失敗ばかりの完璧でない自分のことも少しは愛せるのではないか、と思うのですが。