確定申告・青色決算書で間違いが多かったポイント

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H28 年の所得税確定申告が終わりました。

自分のお客様の申告のほか、公的な点検や私的な応援など、トータル200件ほどの検算・チェックを行いましたが、同じような箇所で間違いが散見されました。

確定申告前になると税理士向けに「誤りやすいポイント」といったレジュメが配布されるのですが、そのような専門的な間違いではなく、気をつけてさえいれば防げるミスもあります。
税理士と接点のない納税者の方は、最低限合わせるべき箇所を把握しておきましょう。

ここだけは合わせておこう!

中身はともあれ、決算書上、どうしても合わせておかなけらばならない箇所です。

売上と仕入

まず決算書上の売上と仕入について。
↓赤枠が売上、青枠が仕入です。 
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これらは2ページ目の売上金額の合計、仕入金額の合計とそれぞれ合っていなくてはなりません。

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通常、自動で転記されるソフトが多いのですが、そうでない場合もあるようです。

仕入で注意すべきは製造原価を使用している場合です。製造原価は決算書4ページ目の貸借対照表の右側に記載します。
この場合は右下の紫の枠の箇所が1ページ目の仕入金額と一致しなければなりません。 スクリーンショット 2017 03 21 17 04 51

同様に
・減価償却費
・給料賃金
・専従者給与
なども1ページと2ページの確認を。 

減価償却資産の未償却残高と貸借対照表の残高も一致を確認して下さい。

棚卸

棚卸については前年のものが当年に繰り越されますから、前年分の決算書も確認して間違いのないようにしましょう。

下の「A」が期首棚卸高
「B」が期末棚卸高です。
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これらA、Bはそれぞれ貸借対照表の↓A、Bとそれぞれ一致します。
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さらに、Aについては前年分の決算書のBと一致します。必ず同じ金額が転記されていることを確認して下さい。一致していない決算書が散見されましたが、単純な転記ミスの他に、そもそも仕訳が間違っている場合もありました。

貸倒引当金

こちらも棚卸同様、前年から繰り越されますので正確な転記が求められます。
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aが前年の繰越分、bが当年の設定額です。
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bは2ページ目で計算します。
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a、bとも貸借対照表にも記載します。
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aは前年のbの金額を転記します。

売上と消費税

消費税についてはチェックし出すときりがありませんが、大きな支払がなければせめて売上高だけでもざっとチェックしてみましょう。

まず決算書の売上高を税抜に直します。課税売上のみを取り出して、税込の場合は1.08で割り戻しましょう。

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その金額が消費税の申告所の①課税標準額と一致すればOKです。
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こちらも意外と合っていない場合があります。会計ソフトの設定や入力の間違いがあると狂ってきますので注意が必要です。
また、事業用資産の譲渡があれば、収入金額に消費税が課税される場合もあります。その分が漏れないようにしましょう。

まとめ

中身の細かいところに間違いがあったとしても、せめて外に出す(提出する)決算書に目立つようなミスがあるのはいただけません。
「いいかげんな決算書だ」と思われると中身まで疑われかねませんので詰めをしっかりとしておきましょう!