税理士試験・うかつに過去問に手を出すと危険です

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うかつに過去問に手を出すのはやめよう

受験生時代に読んだ勉強方法の指南書。そこに書いてあった、
「5月中に過去問を解け」
の言葉通りにGW中に過去問を解いたことがある(計算問題のみ)。専門学校の教材以外に市販のものを入手し、連休中に頑張ってみた。しかし全く歯が立たず、解説を読んでも意味がさっぱりわからない。結果、時間と労力を無駄にし、モチベーションが著しく下がってしまった。

”資格試験突破のカギは、過去問を解くこと”
といった主張をよく耳にする。
確かに過去問中心の勉強が有効な試験もあり、FPなどマークシート式の択一試験の場合に当てはまる。私自身CFP試験は過去問を繰り返し解くことでクリアした。

しかし税理士試験の場合、過去問中心の勉強方法は全く通用しない。過去問だけやっても一生受からない。試験の性格が根本的に異なっているのである。

では過去問は全く解かなくて良いのか?というとそうでもない。 解くにふさわしい時期があり、やり方がある。だから先走って過去問に手を出してはならない。

過去問はカリキュラムに組み込まれている

税理士試験はすべて記述式である。3年で試験委員の一部が入れ替わり、試験委員の個性が問題に如実に出やすいという特徴がある。加えて、基本的な知識を問うよりは”落とすための試験”であり、トリッキーな出題もされやすい。
つまり、過去問を解いても傾向と対策を見いだしづらいということである。 

だから過去問を一所懸命研究しても合格にはつながりにくい。8月に試験が行われる税理士試験では、5月と言えばまだまだ学力は完成していない。そんな時期に過去問を解いてしまっては絶望感を味わうだけである。

私はO校にお世話になっていたが、過去問はきちんとカリキュラムに組み込まれ、講義時間中に解く機会が設けられていた。もちろん改正事項は問題に反映されているし、得点すべき問題と捨てるべき問題、合格ラインや所要時間なども講義で解説してくれる。それに、過去に出たトリッキーな出題についても直前期のテキストに盛り込まれてくる。
時期としては6月に行われていたが、直前模試の始まる前であり、インプットがほぼ完成して学力が急激に伸び始める頃だ。

たしかにその時期に解いてもまだまだ合格ラインに届かない場合も多い。しかしそこまで真面目に努力してきたなら、全く歯が立たないということはないはずだ。本試験と自分の学力との距離を測り、修正して行くにはほどよい時期であると思う。

先走って解いても自信を失うだけ

GWに解いた所得税の過去問では50点満点中4点しか取れなかった。必死に勉強してきたのに全く通用しないことにショックを受けた。講義では見たことのないような出題のオンパレードで、これまでの講義って何だったの?とうちひしがれた。
このまま続けていって合格ラインに達するのだろうかという疑問が生じ、本試験を過度に恐れるようになった。直前期になるにつれ成績も上がっていったが、最後までこの疑念が払拭されず、結局その年は不合格。

だから過去問にはあまりに早く手を出してはいけない。初学者の場合はとくに避けるべきだ。専門学校の指導の下、直前期にやればよい。カリキュラムを信じてついて行こう。

まとめ

税理士試験は過去問の研究をしても受からない。
過去問には解くべき時期がある。独自に判断せず、専門学校のカリキュラムにゆだねよう。
あまりに先走るとかえって自信を失い、結果につながらなくなる。 

また「5月に解く」ことを推奨していたのはこの本だが、決して悪い本ではなく、その他の部分では大いに参考になったので一読をお勧めする。

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