現役税理士が税理士試験を受けても受からない理由

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現役税理士なら今すぐ受験しても税理士試験に受かるはず、受からなければおかしい、という誤解、

またはテキストだけを見て、これなら〇カ月の勉強で受かるだろう、という目測の誤り、

について書きます。

 

知識以外に必要なもの

税理士試験は、知識を問う試験、というよりは”答案作成能力”を問う側面が強いです。

テキストの全範囲を網羅し、知識を身につけたとしても、合格答案を作成する能力を身につけていなければ合格することができません。

この点、ファイナンシャルプランナーや宅建などの試験と異なるところです。

 

ペンを止めてはならない

択一式の試験であれば、ほぼ知識がすべてといえるでしょう(多少の計算はあるにせよ)。

税理士試験は1科目につき2時間ですが、2時間では解ききれないほどの膨大な問題が出題されます。

もし5~6時間かければ完璧な答案が書けたとしても、それではだめなのです。

すぐに解答できるところを見つけ、他の受験生ができるところは落とさず、時間がかかる問題は思い切ってばっさり捨て去る勇気も必要です。

そして2時間のあいだ、ペンを止めることなく走りきらねばなりません。

ペンを止めて、「えーっと、これどうやるんだっけ・・・考えればわかるんだけどなあ・・・」となった時点でアウトなのです。考えずに自動的に手が動くまで訓練されていなければなりません。

 

フィジカルが大事

よってテキストだけを見て、これぐらいなら受かりそうだ、とか、4、5ヶ月もあれば網羅できる、などという考えは通用しないと言ってよいでしょう。

まさにスポーツと同じで、フィジカル面がとても大事なのです。

脳みそから今すぐにでもこぼれ落ちそうな知識、そしてそれを表現する肉体。

それらを、罫線しかない解答用紙にバケツをひっくり返したぐらいの勢いでインクを落としていくことで、合格答案ができあがるのです。

そう、税理士試験の答案用紙はほぼ罫線しかありません。ほぼ白紙です。それを埋める作業なのです。

しかも鉛筆等は使えず、ボールペンなどのインクを使用しなければなりません。間違えたら二重線で消します。

スポーツの大会に出場する選手が、その日に合わせてコンディションを最高潮に持って行くのと同じように、税理士受験生も試験日に合わせて知力と体力と、答案作成のための”技”を最高潮に持って行かねばならないのです。

厳しいフィジカルが必要とすれば、現役税理士がお試しで受けたところで合格答案は書けようはずがないのはおわかりいただけると思います。

同様に、知識だけは万全な人でも、厳しいフィジカルのトレーニング(具体的には模試などのアウトプット)をくぐり抜けていなければ合格できないのです。

 

 

◆◆あとがき◆◆

外出すると新芽の香りが。

この季節は好きです。

昨日とある個別セミナーに参加を決意。

楽しみです。