みうらじゅんさんに学ぶ「量をこなして成長する」法則

30058650 AD99 4B9E 8721 9ECB8B4795D8

みうらじゅんさんのDTF

DTFとは「童貞フォーク」の意味。

元々はインターネットラジオで放送されていた「仮性フォーク」という番組をDVDに編集したもので、映像は静止画です。

番組の内容は、みうらじゅんさんが中学3年から作り続けてきた400曲以上のオリジナルソングを順番に一曲づつ聴いていき、その曲にまつわるみうらさんの思い出や当時の状況などが語られ、ゲストコメンテイターの山田五郎さんが容赦なくツッコむというもの。

恥ずかしい青春、迷走する青春

オリジナルソングは、すべてカセットテープに生録音されており、みうらさんが京都の自宅や、浪人時代の西荻窪のアパートなどでギターをかき鳴らしながら歌っています。
カセット1本が1つのアルバム仕立てになっており、アルバムタイトルもついていればライナーノーツ(各曲の解説)まで自分で書いておられます。

高校時代のみうらさんが歌う青臭いフォークソング。
本人は大まじめなのですが、正直、聴いていて「こっけい」で、笑いを誘わずにはいられません。
みうらさんはこのラジオを通して笑いを取るつもりなどなく、真剣にみんなに聴かせたかったそうです。しかしそれら作品のあまりのトンチンカンぶりに、山田五郎さんがあきれるとともに説教モードに。なにせ高校生の抑圧された恥ずかしい青春の発露ですので。

説教気味に突っ込まれるみうらさんも、最初は抵抗気味なのですが、徐々にご自分が「どうかしていた」ことに気づき、途中からは若かりし自分を省みて「こいつグーで殴りたい」と反省モードになってこられます。

膨大なアウトプットを経て成長していくみうらさん

DVD収録10時間以上、曲数400曲以上、これらをたどることでみうらさんの成長の過程があらわにされます。思春期の少年のやり場のないエネルギーを異常ともいえる創作活動にぶつけるみうら少年。

一人っ子で親に大事にされ、それに対する反抗心で歌を作っていたみうらさん。
ところが、みうら少年の部屋から漏れ聞こえる、虚空への叫びを台所で聴いていた母親から
「じゅん、ええ歌やなあ!」
と褒められる始末。反抗心も母の愛でそがれてしまいます。

めげずに曲を作り続け、歌い続けるみうらさんのテクニックは、ギター、歌唱力、作曲ともにどんどん上達していきます。大学時代や、社会人になってからの曲を聴くと、ちょっとした感嘆を伴います。やり続けることの偉大さを目に見えるように示してくれます。

山田五郎さんと行きついた結論は「一生懸命とんちんかん」ということでした。青春は恥ずかしいもの。それはそれでかまわない。これぐらい真摯に自分を出し続けなければみうらさんのようにはなれないよ。と。

強烈な意欲と膨大な量のアウトプット、それが今の個性的なみうらさんを形作り、支えているのだと思います。

そんなみうらさんが語る「ない仕事の作り方」