いまは税理士の私が、かつて簿記の入口でつまづいた理由

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↑大学時代の簿記論の教科書と、TACのテキスト1991年版。

私は簿記が大嫌いでした。

 

簿記は一般人になじみがない

私は大学に入って初めて簿記に触れました。

そしてすぐに嫌いになりました。

嫌いになった理由は
・一般の人にとっては全く親しみがない用語や、
・理由のわからない法則を、
・ろくに説明もなく憶えさせられたからです。

 

悪名高い、難解な用語

借方、貸方、減価償却、引当金・・・どれも初めて聴く用語で、字を読んでも意味が全く想像できません。

 

誰も教えてくれなかったこと

とはいえ、用語に関しては憶えれば済みます。

一番苦痛だったのは、借方、貸方に法則性を見いだせないことでした。

資産の増加は借方
負債の増加は貸方

ここまでなら、借方は得したイメージ、貸方は損したイメージで統一できそうです。
ところが

収益は貸方
費用は借方

と続くところでもう混乱です。お得なはずの借方に費用が来て、損なイメージの貸方に収益です。

この理由わからなかったため、すぐにつまづき、イヤになってしまいました。

大学の先輩が1年生相手に簿記を教えてくれると聞き、期待して行ってみたら曰く、
「資産は借方に書いて、負債は貸方に書くのね。」
という、ただの教科書通りの説明でがっかりしたのを覚えています。

「そんなことはわかっとんねん!その理由を教えんかい!」
シャイな私はとてもそんなことは言えませんでした。なにより、その先輩もわかっていなさそうな雰囲気でしたので。

 

資金の流れを考えれば理解できる

これがスッキリわかったのは税理士試験の財務諸表論という科目を勉強してからでした。

貸借対照表の貸方には負債と資本(今は純資産)、借方には資産。

貸方は「資金の調達源泉」であり、その「資金の運用形態」を表すのが借方である。

そして借方の「資産」は、収益獲得のために「費用」という名前に変わり、「費用」は「収益」を獲得し、「収益」は「資産」の源泉になる・・・

まあこう字面で書くとわかりづらいですが、その当時、自分の中ではすべてが解明されて、たいそうスッキリしたものでした。

 

暗記だけでは興味が持てない

ただ憶えるだけではつまらないし身につかない。

これはすべての勉強(仕事)について言えることでしょう。
学ぶ側としては、良い先生や良いテキストに恵まれることが第一で、そこからが自分の努力ですね。変な回り道はしないに越したことはないです。

その点、25年前の私の学生時代とは違い、ネットや書籍が充実していることは素晴らしいことです。良い師を見つければ足早に上達できますからね。